精巣捻転症
精巣捻転とは、精巣につながる血管や神経を含む「精索(せいさく)」がねじれ、精巣への血流が途絶えてしまう病気です。発症すると短時間で精巣の組織が傷んでしまうため、泌尿器科の緊急疾患として扱われます。
特に思春期(10~20歳前後)に多くみられますが、小児から成人まで、どの年代でも発症する可能性があります。
主な症状
次のような症状が突然現れます。
- 片側の精巣(睾丸)の激しい痛み
- 陰嚢(いんのう)の腫れや赤み
- 下腹部痛
- 吐き気や嘔吐
- 精巣の位置が普段より高くなる
症状は夜間や早朝に突然発症することも少なくありません。小さなお子さまでは「お腹が痛い」と訴えるだけの場合もあります。
すぐに受診が必要です
精巣捻転は時間との勝負です。
発症から時間が経過するほど精巣を温存できる可能性が低下するため、一般的に発症後6時間以内の治療が重要とされています。
「様子を見よう」「朝まで待とう」は危険です。
突然の精巣痛や陰嚢の腫れがある場合は、速やかに泌尿器科または救急外来を受診してください。

診断・検査
診察に加え、超音波(エコー)検査で精巣の血流を確認します。精巣捻転が疑われる場合は、緊急で専門医療機関への紹介や手術が必要となります 。
治療
治療の基本は、ねじれた精索を元に戻す緊急手術です。血流が回復すれば精巣を温存できる可能性がありますが、血流が長時間途絶えた場合には精巣摘除が必要になることもあります。
当院からのお願い
突然の精巣の痛みや腫れは、精巣捻転の可能性があります。 夜間や休日であっても、我慢せず早めにご相談ください。必要に応じて速やかに高次医療機関と連携し、適切な治療につなげます。
